彼女の気持ち

弟救出

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ゆえちゃん弟は店内に見あたりませんでした。
私はまさかと思い、店の外へ出ました。

ゆえちゃん弟は店の外にいました。

私「おいで!」

ゆえちゃん弟は私に抱きつき、私は彼を抱きかかえて店内の私たちの席に戻りました。

ゆえちゃん「あ!」

私「無事だったよ」

ゆえちゃん「ありがとう!」

この事態の原因がADHDだとしても、誘拐などの事件の原因にもなるので私は冷や冷やしました。

お寿司の会計を済まして車でゆえちゃんの地元に向かっていたら雨が降ってきました。
ゆえちゃんは毛布を取り出して私とゆえちゃん弟にかけました。

しばらくするとゆえちゃんはまた回りの車にイキリ始めました。

ゆえちゃん「なんでお前が割り込んで来るんだっ!?

危ないだろうがっ!」


私「ねえね怖いねえ」

私はゆえちゃん弟に話しかけました。
ゆえちゃん弟は慣れた様子でした。

ドライブしていたらゆえちゃん弟は寝てしまいました。

ゆえちゃん「眠かったら寝てていいからね」

なんて言ったらいいんだろう。
私は会話の切り口に困っていました。

常に彼女主導の恋愛。
これで恋愛と言えるのでしょうか。

私は考えを巡らせていました。
風俗の客に家族を会わせるなんてどういう気持ちなんだろう。

もしかしてゆえちゃんはシングルマザーで私は父親候補なのでしょうか。
なんのために彼を私に会わせたのでしょう。

考えを巡らせましたが答えは出ませんでした。

ゆえちゃん「おまえーーっ!

危ないだろうがっ!

ぷんぷんぷんぷん!」


ゆえちゃんはまだイキっていました。
ゆえちゃん弟は暑かったのか毛布を蹴飛ばしてしまいました。

車は彼女の地元に到着しました。
お別れの時間です。

私「ゆえ…」

ゆえちゃん「また連絡するね」

私は雨の中二人と別れました。
後でLINEで

「今日はありがとう。
家族っていいなと思いました」


と送りました。

悶々とした日々

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彼女との関係性は特殊なものになったものの、交際という形は取っていませんでした。
彼女にLINEをしてもなかなか返って来ないと思っていたらLINE通話が来たりしました。
通話は短いものでしたが、私はゆえちゃんと話せるだけで嬉しかったのを覚えています。

連絡は来たり来なかったりして私は悶々とした日々を送っていました。
この記事のように気丈には振る舞えませんでした。

風俗嬢との交際がうまく人は、気丈にふるまう人

たまにLINEが来たと思ったら

ゆえちゃん「ムラムラしてきたw」

とか言ってきたり、私が

私「どんな人が好きなの?」

ゆえちゃん「髪の長くてミステリアスな人!」

と言われて髪を伸ばし始めたり、とにかく彼女に翻弄されていました。

私はしびれを切らして

私「会いたいよ!いつ空いてるの⁉」

とLINEを送ると

ゆえちゃん「うーんwわかんないw」

と返されました。

またLINEの返ってこない期間が続き

私「忙しい?」

ゆえちゃん「そんなことないよ!」


というやり取りをしている間に私の方が段々疲れてきました。

ゆえちゃんの写メ日記を見ていたら地元の河原でバーベキューをしている写真がアップされ、写真の中に男性の足が写っていました。

ああ・・・
なんか疲れたな・・・

LINEも返ってこないし、私はゆえちゃんを諦めていました。

女子大生との出会い

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私はさくらさんから逃げて軽い悟りのような状態になり

「世のため人のためになることをするか・・・」

という想いのもと、学習支援ボランティアに参加していました。
学習支援ボランティアとは貧困家庭の中3生向けに高校受験の指導をするものです。

そこで一人の女子大生と出会いました。
その子の名前をえみちゃん(仮名)とします。
その子は就職活動や卒論が重なって重い空気をまとっており、色んな人にこう言ってました。

えみちゃん「話聞いてください・・・」

やばい・・・
メンヘラか・・・

私はヴィジュアル系やホスト時代にメンヘラとかバンギャとか風俗嬢と付き合ってこの手の女性は得意分野だし、私の闇の部分がそういった女性に引き寄せらます。

私はその頃保育の仕事をしており、子供たちの純粋さは大人の悩みを吹き飛ばしてくれます。
彼女にそういう経験をして欲しく、一度来てみないか誘ってみました。

えみちゃん「いいんですか?」

かくして女性大生特有の悩みを吹き飛ばしてあげるべく、彼女を保育の現場に迎え入れるのでした。

続く


素人女子大生↓